顕微鏡的多発血管炎の症状と治療
顕微鏡的多発血管炎は多発動脈炎から分離独立した病気です。多発動脈炎との違いと、顕微鏡的多発血管炎の症状と治療について紹介していきます。
中・高齢の人に起こりやすい
古典的動脈炎では中から小の動脈が障害されますが、
顕微鏡的多発血管炎では、
顕微鏡で見るような細い血管がおかされます。
おかされる血管の太さが違う点、血液中に特殊な抗体反応(ANCA、抗好中球細胞質抗体)があらわれる点、また、急速に進行する糸球体腎炎になりやすく、肺の病変が起こる率も高いことなどから、古典的動脈炎とは区別するのが適切と考えられています。
50歳以上の中・高齢の人に起こりやすく、発病の男女比は1対1.8で、やや女性に多くなっています。
おかされる血管の太さが違う点、血液中に特殊な抗体反応(ANCA、抗好中球細胞質抗体)があらわれる点、また、急速に進行する糸球体腎炎になりやすく、肺の病変が起こる率も高いことなどから、古典的動脈炎とは区別するのが適切と考えられています。
50歳以上の中・高齢の人に起こりやすく、発病の男女比は1対1.8で、やや女性に多くなっています。
腎臓や肺の症状が強く出る
発熱や体重減少などの全身症状に加え、特徴的なのは、腎臓や肺の症状が古典的動脈炎より強く出ること。腎臓の機能が急速に悪化し、腎不全に至ることがあり、腎障害は再発しやすいといえます。間質性肺炎や肺胞出血など、肺の病変が多いのも特徴です。
そのほか、網の目状の発疹や紫斑、手足のしびれといった、血管炎の特徴を示す症状もみられます。
そのほか、網の目状の発疹や紫斑、手足のしびれといった、血管炎の特徴を示す症状もみられます。
ステロイド薬と免疫抑制薬とを併用
古典的動脈炎と同じく、ステロイド薬を多量に使う療法と、免疫抑制薬とを併用します。ただし量や使用期間は共通とは限らず、病態に応じます。