強皮症の検査と診断
強皮症の診断も症状および検査所見などにより総合的に行います。
皮膚生検
皮膚硬化が疑われる場合には、皮膚生検が行われます。ふつうは前腕伸側から皮膚をごくわずか採取します。顕微鏡で見て、表皮の萎縮、真皮下の線維化などがあれば診断を確定します。
血液検査
抗核抗体は強皮症の90%以上で陽性になります。このほか、抗トポイソメラーゼI抗体(抗Sc1-70抗体)が陽性になることがありますが、全例ではありません。しかし、この抗体が陽性であれば強皮症が強く疑われます。
抗セントロメア抗体はCREST症候群のときに陽性となります。生化学検査では、間質性肺炎があると血清LDH値が増加するほか、KL-6値も増加します。